
【アイフレイルとは?】40代から始める目の健康対策と早期発見の重要性
40代を過ぎると、体だけでなく目の機能も少しずつ衰えていくことをご存知ですか?
近年注目されている「アイフレイル」は、加齢による目の機能低下を指す新しい概念です。自覚症状が少ない初期段階で適切な対策をとることが、健康で快適な視生活を送る鍵となります。
本記事では、アイフレイルの原因や症状、早期発見の重要性について詳しく解説し、目の健康を守るためのセルフチェック方法や眼科受診のポイントをご紹介します。

アイフレイルについてお話します
アイフレイルは、2021年に日本眼科啓発会議で、加齢に伴う眼の機能低下の概念として提唱されました。
みやもと眼科クリニック院長は、日本眼科医会のアイフレイルアドバイスドクターに登録しています。
アイフレイルという言葉を聞いたことありませんか?
最近、テレビのCMや薬局の店内放送などで、アイフレイルという言葉を、目にしたり、聞いたりしたことはありませんか?
人間は外界からの情報の80%を視覚から得ているとされ、快適な生活のためには良好な視機能が必須です。40歳以上の方を対象にした
アンケートでは「現在、健康面で目に不自由を感じている」人の割合は47.7%、「今後、健康面で心配が増えると思うこと」に目(視機能)を
あげたひとが52.7%であったのに対し、3年以内の眼科を受診、検査を受けた人は6割にも及びません。40歳を過ぎると体力が衰えるのと同じように目も衰えてきます。知らず知らずのうちに読書の機会が減っていたり、夜間の車の運転を避けていたり・・・、「なんとなく見えにくい」と感じることはありませんか?歳のせいにして仕方ないと楽しい機会を諦めていませんか?
アイフレイルは、加齢に伴う目の機能低下
最初のうちは自覚しないことが多いかもしれませんが、徐々に視機能の障害があらわれてきます。この時期に適切な診断、治療、対処を行うことにより進行を抑えることができるかもしれません。しかし放置して重度の視機能障害に至ってしまうと回復は難しくなります。視機能障害を持つ人の割合は年齢とともに上昇し2030年には200万人に達するという推計もあります。アイフレイルの初期の自覚症状としては、ぼんやり、暗い、かすむ、狭い視界などがあり、アイフレイルの原因となる病気には、老視(老眼)、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などがあります。
高度の視機能障害は、健康寿命を短くする
視機能低下(アイフレイル)を放置していると他のフレイルにも影響して、身体活動や社会活動にも悪い影響を及ぼします。
心理的・認知的フレイルからのうつ症状、認知機能低下、身体的フレイルからの移動機能低下、社会的フレイルからの就労、外出、社会参加の減少などが進行すると自立機能が低下し、日常生活が制限され、健康寿命を短くしてしまいます。
定期的な検査をしてアイフレイルを早期発見しましょう
アイフレイルの原因となる病気は、進行しないと自覚症状が現れにくいこともあり、早期発見されないこともあります。
アイフレイルの早期発見のためには、勤務先でおこなわれる人間ドックなどの定期健診が有効です。高齢者や主婦などそういった機会の少ない方々は、40歳を過ぎたら目の不安を放っておかないで、アイフレイル早期発見のためのセルフチエックや、眼科受診を考えてみましょう。
参考:アイフレイルウェブサイト