日帰り手術について
当院の院長は愛媛県東予地区の眼科基幹病院において、長年一般眼科診療と眼科手術治療に従事しておりました。
24年にわたりさまざまな症例を見てきたからこそ、白内障や緑内障治療、硝子体手術、外眼部手術なども日帰り手術で対応可能です。
愛媛労災病院や住友別子病院眼科で培ってきた確かな技術と豊富な経験をもとに、患者様一人ひとりの状態や環境に合わせたオーダーメイド治療を提供しています。
日帰り手術の特徴
01
豊富な経験と確かな技術を活かし、大学病院と同レベルの医療を提供
院長は愛媛県東予地区の眼科基幹病院である、愛媛労災病院・住友別子病院眼科で24年間一般眼科診療と眼科手術治療に携わってきた眼科医で、確かな技術と幅広い知識を備えています。
大学病院で培った確かな技術と豊富な経験を活かして、白内障や緑内障(流出路再建術、一部の濾過手術)の他、硝子体手術(網膜剥離・黄斑円孔・黄斑上膜・硝子体出血・糖尿病網膜症など)・外眼部手術も日帰り手術で対応しています。
02
最新の眼科医療機器の導入
当院は、最新の眼科医療設備を導入し、常に患者様に質の高い診療をご提供しています。
迅速かつ正確な検査を通じて、患者様の貴重な時間を無駄にしないよう心がけています。
また検査結果については、詳細な内容をモニター上で説明するので、非常にわかりやすいと好評です。検査結果のコピーが必要な場合は、お気軽にお申し付けください。
03
入院の必要がなく、肉体的・精神的な負担を軽減
日帰り手術の特徴は、入院の必要がなく、術後はすぐにご自宅での療養が可能である点です。日々忙しい方や入院をしたくない方、わざわざ大病院に通いたくない方にとっては、肉体的・精神的な負担が大幅に軽減します。
ただし、全身状態が不安定な方や歩行に問題がある方は、安全を期して入院することをおすすめしています。
日帰り手術の種類
白内障手術
水晶体は60歳代の約7割、70歳代の8割以上に加齢性白内障所見がみられます。
患者様の職業や視力ニーズにより手術時期は異なりますが、日常生活に不便を感じ始めたときを手術を考えるきっかけにされる方が多いようです。
自動車を運転される方なら免許更新に必要な矯正視力(0.7)を下まわる場合、新聞の活字が見えにくくなる(0.5)くらいが一つの指標といえるでしょうか。
当院は多数例の経験をもとに、安心して手術をうけていただける最新の技術と快適な術前術後環境の提供を目指しています。
手術翌日に笑顔で喜んでいただけること、健やかな視力回復により楽しく明るい術後生活を送っていただくことが我々の希望です。
CHECK POINT
当院はいろいろな白内障手術にも対応しています
水晶体脱臼(乱視の強い症例・乱視矯正するようなレンズを使用)
水晶体脱臼は、水晶体が正常な位置からずれている状況です。
眼球を支えるチン氏帯が切れることで起こります。このような状況下での白内障手術は、落下した水晶体とその周囲の硝子体を丁寧に取り除く難易度の高い処置が必要です。
眼内レンズも通常の入れ方はできません。しかし、当院では、強膜内固定用レンズを用いて手術を行うことができます。
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術
単焦点眼内レンズと異なり、多焦点眼内レンズは、異なる距離の焦点に合わせる能力を持っています。
そのため、遠方から近方までのさまざまな距離を自然に見ることができるようになり、眼鏡への依存を減らせるのがメリットです。
当院では、患者様の生活スタイルに合わせて適切な眼内レンズを選択し、高品質な視力回復を目指します。また、眼内レンズを挿入できなかった患者様には強膜内固定用レンズを用いて手術を行っております。
●単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違い
単焦点眼内レンズは焦点が一つしか合わないのに対して、多焦点眼内レンズは複数に焦点を合わせられるのが特徴です。そのため、近方・遠方どちらにも焦点が合います。近くでテレビを見るときも、遠くで舞台などを観劇するときも、眼鏡が必要なくなります。
ただデメリットとしては、単焦点眼内レンズに比べると、視界のコントラストは低くなる傾向にあります。
乱視矯正眼内レンズを用いた白内障手術
乱視矯正眼内レンズ、特にトーリック眼内レンズは、乱視の矯正に特化しています。乱視の患者様であっても、トーリック眼内レンズを用いることで、手術後の視力の質を大幅に向上させることが可能です。
当院では、患者様の乱視の度合いに合わせて、単焦点または多焦点のトーリック眼内レンズを提供しています。
特に単焦点の場合は保険が適用できるので、患者様にとって大きなメリットとなります。
料金案内
- 眼内レンズ
- レンズの種類によって異なります。詳しくはご相談ください。 ※当院では通常の保険治療に加え、選定療養を用いた治療を行っております。
選定療養:追加費用を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる制度です。
硝子体手術
硝子体手術は、黄斑の形態を改善させたり、眼内の出血や濁りを取り除き、網膜の治療を行うための重要な処置です。硝子体や網膜の問題を放置すると、高度視力低下や失明のリスクが高まり、当院では日帰りでこの手術を実施しています。短時間の手術により、社会や日常生活への早期復帰が可能となり、身体的にも精神的にも負担が大幅に軽減します。
CHECK POINT
当院は硝子体手術に関わる疾患にも対応しています
- 黄斑前膜
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黄斑前膜は、硝子体の萎縮によって、網膜に残された半透明の膜が原因で発生する疾患です。膜があることで、網膜中心の黄斑部が変形し、「物が歪んで見える」「形が変わって見える」などの視力障害を引き起こします。
黄斑前膜 - 黄斑円孔
- 黄斑円孔は、黄斑の中心窩が硝子体の接線方向の牽引によって引っ張られ、穴のような隙間ができる状態です。視力が低下したり、物が歪んで見えたりと、日常生活に深刻な影響を及ぼします。 黄斑円孔
- 糖尿病黄斑浮腫
- 糖尿病黄斑浮腫は、糖尿病網膜症に関連する疾患です。高血圧状態が続くと、血管が弱くなり、血液成分が漏れ出ることで黄斑部に浮腫が生じます。初期段階では自覚症状が少ないものの、状態が進行すると視力に大きな影響を及ぼす可能性があります。 糖尿病黄斑症(浮腫)
- 網膜裂孔・網膜剥離
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網膜裂孔は、網膜に小さな穴が開く状態です。初期段階だと視力には問題が生じにくいので、症状を見過ごしてしまいがちです。しかし網膜裂孔を放置すると、網膜剥離に進行します。
網膜剥離は適切な治療が行われなければ、視野の欠損や大幅な視力低下、最悪の場合失明に至ることもあります。早期発見と早期治療は極めて重要です。
網膜剥離 - 硝子体出血・硝子体混濁
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硝子体は眼球の内部を満たすゼリー状の透明な組織です。硝子体出血・硝子体混濁は、硝子体に隣接する眼底からの出血が硝子体内へと漏れ出ている状態です。特に出血量が多い場合には硝子体の透明度が低下し、視力を大幅に低下させることがあります。
出血の量が多ければ多いほど、背後に深刻な眼底の疾患が隠れている可能性が高いので、早期の対応が視力を守る鍵となります。 - 眼内レンズ偏位・脱臼
- 眼内レンズの偏位や脱臼は、レンズがズレることで視力が低下する現象です。ズレたり、落下した場合は、視力改善のために手術が必要になります。おおまかに、目の中にあるレンズを固定化する方法と新しい固定用眼内レンズを用いる方法の2パターンがあります。ただ、既にあるレンズは調整をしても偏位・脱臼が生じやすいため、新しいレンズを利用するケースがほとんどです。
- 糖尿病網膜症
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糖尿病によって生じる深刻な合併症の一つが糖尿病網膜症です。網膜の微細な血管が詰まり、血流が悪化することにより発生します。網膜の下にある硝子体への出血、中心部の黄斑にむくみの発生などの発症リスクを高めます。さらに進行すると、網膜が引っ張られて剥がれる(牽引性網膜剥離)など、視力に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、状況によっては、硝子体手術を含む治療をご提案します。
糖尿病網膜症 - 網膜静脈閉塞症
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網膜の血流障害によって新生血管が生じると、硝子体出血の発症リスクが高まります。その結果として視力に重大な影響を及ぼしかねません。他の治療手段による効果が見られない時には、硝子体手術を通じて出血を取り除き、視力を守る措置が必要となるのです。
網膜静脈閉塞症
院長からのメッセージ
以前は入院手術というイメージが大きかったですが、最近は手術機械、技術の進歩等により日帰り割合がどんどん増えてきています。
当院ではほとんどの症例に対し手術対応できますが、非常に重篤な症例、全身麻酔が必要な症例には大学病院等への紹介をおすすめすることもあります。
緑内障手術
緑内障治療は、まず薬物療法(点眼など)から始めます。そして、効果が不十分であったり、継続が難しかったりする場合は、レーザー治療や外科手術をご提案します。緑内障の手術の目的は、眼内の房水の流れを改善することで眼圧を下げることです。当院では、日帰り手術にも対応し、可能な限り患者様の心身の負担を軽くすることを心がけています。
緑内障CHECK POINT
当院はさまざまな緑内障手術にも対応しています
- 濾過手術
(線維柱帯切除術・インプラント手術) - 緑内障による眼圧の高さを解決するために行われるのが濾過手術、または線維柱帯切除術と呼ばれる治療法です。線維柱帯の一部を慎重に除去し、眼圧を正常化させるための新しい通路を作り出して、眼の内部にある房水の流れを改善していきます。基本的にすべてのタイプの緑内障の治療に適用可能です。
- 流出路再建術(線維柱帯切開術)
- 房水の自然な流れを促し、眼圧を調整する目的で行われるのが線維柱帯切開術、または流出路再建術です。具体的には、房水の排出が困難な網目状の部位を、特殊な細い針で慎重に切開し、眼圧を正常化することを目指します。開放隅角緑内障やその他の緑内障タイプの治療に対して効果的です。
- 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術
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緑内障の初期治療を受けている方が、白内障を併発した場合に行う手術です。白内障を除去する際、角膜に施されたわずかな切開部分を介して、線維柱帯に小型のステンレス製ステントを挿入します。この処置により、シュレム管へ房水が効率よく流出し、眼圧の低下が促されるのです。
特に点眼薬等で治療を受けている状態で白内障が発生した患者様に対して、水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術は有効な手段となります。
院長からのメッセージ
急な進行例では1~2年後の失明を避けるための治療としての意味合いとなることもありますので、躊躇しないで手術を決断していただくこともあります。
また緑内障は10年先、20年先を見据えて手術プランを考えていくことも大切ですので点眼治療だけでなく、手術療法との共存を図りながら長生きしてる間の視機能を維持しようというコンセプトも提案してまいります。
一般眼科手術
当院では、白内障手術だけでなく、網膜疾患をはじめとする幅広い日帰り眼科手術を行っています。多くの眼科疾患は日帰り手術で治療可能です。難症例の場合は提携先の病院に紹介し、専門医が執刀するのでご安心ください。急な手術の必要性にも柔軟に対応し、最新の手術機器を使用して、安心かつ安全な治療をご提供します。
一般眼科CHECK POINT
当院はさまざまな手術にも対応しています
- 翼状片手術
- 翼状片とは、結膜から角膜に向かって伸びる、血管を含んだ白い組織のことを指します。翼状片が増えると乱視を引き起こし、特に角膜の中心に達すると、視力が大きく低下する恐れがあります。そのため、視力に影響が出る前に、手術で取り除くことが重要です。翼状片手術を行えば、乱視や視力の低下を防ぎ、視力の質を改善する効果が期待できます。
- 結膜弛緩術
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年齢を重ねるにつれて、皮膚がたるむように、眼の白い部分を覆う結膜もまた弛緩します。このような状態を結膜弛緩症と呼びます。余分な結膜が角膜に接触して異物感を引き起こしたり、結膜と強膜の間の血管が断裂して結膜下出血が頻発したりします。
結膜弛緩症による目の不快感は人それぞれです。治療法として、短時間で処置が終わる手術をご提案できます。術後は約1~2週間程で結膜のたるみの改善が見込めます。
院長からのメッセージ
それぞれの患者さまのライフスタイルに合うレンズ選択を提案していきます。
必ず多焦点レンズがいいと言うわけでもなく、単焦点レンズのほうがあった患者さまもいらっしゃいます。またメガネの併用等いろいろな工夫もしながらできるだけの視力改善をめざしましょう。